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執筆者の写真小沢良平

叱る 必要性

私は生徒を叱ります。(常に叱ってはいません。必要な時に、です。)

それは生徒の考えと行動を変えるためであり、結果に繋げるためです。叱らない育児や教育もありますが、そもそも『叱る』ということに対する正しい認識が必要です。


『叱る』と『怒る』は違います。

『叱る』は相手のために行うものであり、『怒る』は感情です。

「生徒が宿題を忘れたから叱る」というのは、理論的に、生徒のために、未来を見据えて、愛情をもって、相手に伝わるように、理解させるように行います。

「生徒が宿題を忘れたから怒る」というのは、感情的に、自分のために、過去に焦点を置き、威圧感を出し、自分の言いたいように、謝罪させるように行うものです。

これを同じと捉えられるわけがありません。生徒の成長を考えれば叱ることは必須です。悪いことをしたときに叱らないということは、それを改善させる気がないということです。ずっと正しい行動をし続ける子どもはいません。間違えたときには叱る。それが、教育・成長のために必要です。また、状況によっては『怒る』ということも必要だと考えています。


では、『怒る』ことが必要な場合はどういうときでしょうか。

受験や勉強に対しては『怒っている』ということを理解させないと効果が無いときです。上記の様に自分の言いたいことを感情のまま出すのではなく、『私は怒っている』ということを生徒に認識させるために怒ります。思春期、反抗期の生徒には、穏やかに正論を伝えても全く響かずに効果が無いということがあるからです。「反抗期だから仕方がない」で終わってしまっては、生徒の未来に関わります。そういう時に『怒る』ということをします。マズいと思わせ、どうしようと考えさせることで、こちらの話を聞くようにさせます。さらに、怒る時間は短く済ませること、落ち着かせてから諭すように話すこと、アドバイスや約束をするなども必須です。怒りっぱなしでは意味がありません。

これには賛否あるでしょうし、生徒によっては逆効果になる場合もあります。状況に応じて正しい判断が必要です。


『叱る』にしても『怒る』にしても、最重要なのは信頼関係です。「お母さんは俺のために叱ってくれている」「先生は私のために怒っている」ということが伝わらなければ、必要な叱りもパワハラになってしまいます。私は生徒に対して叱ることも怒ることもしますが、保護者を叱ることもあります。最優先されるべきことは保護者の面子ではなく、生徒の未来だからです。しっかりとした信頼関係が結果を出すためには必要だと考えています。

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