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執筆者の写真小沢良平

危険なセリフ

結果を出せない生徒や出させられない親の言うセリフをご紹介します。子どもが言っていないか、親が言ってしまっていないか確認してみてください。


~子どもの危険なセリフ~


「家で頑張る」

親としては嬉しくなる言葉です。しかし、何千人もの生徒を見てきましたが、このセリフを言って塾を辞めた生徒が良い結果を出した例を私は知りません。こんなことを言い出したら、具体的にプランを聞いてみてください。何を、どのくらい、どの時期にやるのか、自分の望む結果はどのレベルなのか、受験の仕組みはどうなっているのかなど、わからないことだらけのはずです。本音は「頑張りたくない」「やりたくない」ですが、それを言っても許してもらえないため、そう言っているだけです。正しくは「家でも頑張る」です。本当に自分に塾があっていない場合は「塾を変えたい」が正しい場合もあります。


「時間がない」

気のせいです。時間はあります。有効に使えていないだけです。自分で計画を立てるというのは非常に難しいものです。中1生が定期試験対策が上手くできず、時間が足りなかったというのは仕方ないと思います。そこから1つずつ改善すれば良いです。しかし、それを中3になっても言っている生徒はただの怠慢です。過去の反省を改善してこなかっただけです。時間は作り出すものです。少し話がズレますが、睡眠時間や食事時間を削ってまで勉強すべきではありません。そうやって無理をして頑張ったとしても、それだけのことをしなければ入れない高校に入ったときに充実した高校生活が送れるとは思えないからです。



~親の危険なセリフ~


「リセットしたい」

部活や友人関係で疲れている我が子を見ていると自分も辛い気持ちになり、少しくらい楽をさせてあげてもいいんじゃないかと思うこともあると思います。根性論が当たり前だった昔とは違うので、本当に辛い場合には何かを削って休ませることが必要です。しかし、それは詳細に計画を立てた上で行わないと大きな後悔を伴います。私もこの言葉を親から何度も聞いてきました。しかし、そもそも『リセット』はできません。なぜなら時間は戻らないからです。ゲームなどでリセットの良いところは、自分が経験を積んだ上で最初に戻れることです。現実では時間は戻せません。リセットと言って子どもを楽にさせると、どんどん落ちていくだけです。辛いことがなくなり楽しそうにする我が子を見て、親の気持ちも楽になりますが、それが最も怖いところです。その状態が良いと感じてしまうからです。そろそろ頑張らせようと思い何かを始めても、スタートが遅く間に合わなかったり、楽をしてきた分頑張れなかったりと良い事は1つもありません。正しくは「頑張り方を見直す」で、何がキツくて、何の優先度が高くて、どれを削るのかをしっかり検討することです。


「どうなっても知らない」「勝手にしなさい」

子どもに必要な叱りをするときには、親が感情的になってはいけません。感情的になっている様に見せた方が良いこともありますが、あくまでもその様に見せるだけです。愛情があるからこそ難しくて、結局怒ってしまうものですが…。しかし、投げ出すことはいけません。しっかりと話し合い、解決策を模索すべきです。しかし、反抗期だと言う事を聞かない子どもが多いので、勉強に関することでなくとも塾を頼ってほしいです。第三者から伝えた方が受け止めやすいこともあります。また、「責任を持って自分の思うとおりにやってみなさい」という意味の勝手にしなさいは問題ありません。



いかがでしょうか。他にももちろんありますが、ケースの多いものを書きました。

この時期に努力というものをできるようにしておくことは、大きな価値があると考えています。1人でできるようになるまでは、周りの大人が支えたり導いたりしてあげることも重要です。

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